ネイチャーカン ブログ
ビタミンで健康をサポート!
D3、K2、C、B12の役割と豊富な食品まとめ
目次
- イントロダクション
- ビタミンD3(特徴・効果・豊富な食品)
- ビタミンK2(特徴・効果・豊富な食品)
- ビタミンC(特徴・効果・豊富な食品)
- ビタミンB12(特徴・効果・豊富な食品)
- サプリメントでビタミンを効率よく摂取しよう
- まとめ
2. ビタミンD3
■特徴
ビタミンDは骨の形成や成長に欠かせない脂溶性ビタミンです。
ビタミンDには、キノコなどの植物由来のビタミンD2と動物由来のビタミンD3の2種類があります。ビタミンD3は皮膚が紫外線を浴びることで体内でも生成されます。ビタミンD2もD3も体内では同じように働き、腸管からのカルシウム吸収を助けたり、免疫システムを調整する役割があります。
そのためビタミンDが不足すると、これらの機能がうまく働かず、イライラしやすくなったり、風邪をひきやすくなります。さらに血液中のカルシウム不足が続くと、骨が柔らかくなったり、さまざまな疾患に繋がる恐れがあるため注意が必要です。
■ビタミンD3の役割と期待できる効果
- 丈夫な骨や歯を維持する
ビタミンD3はカルシウムとリンの吸収を促進し、丈夫な骨や歯を維持します。これにより、骨粗しょう症や骨軟化症の予防に繋がります。 - 免疫機能の強化
血液中のカルシウム濃度を正常に保ち、神経伝達をスムーズにして免疫機能を強化します。これにより、感染症や炎症への抵抗力を高める効果も期待できます。 - 心を整える
ビタミンD3は精神的な健康にも良い作用をもたらします。適切なビタミンD3の摂取は、心のバランスを整える脳内物質「セロトニン」を調整すると近年の研究でも明らかになっています。
■ビタミンD3が含まれている食品
ビタミンD3を含むビタミンDの1日の摂取量の目安は8.5μg(成人)です。ビタミンD3を含む食品は以下の通りです。
- 魚介類(しらす、鮭、うなぎ、いわし、いくら)
- 卵黄
- 乳製品
ビタミンDは、骨と歯の健康、免疫疾患、精神面の健康に役立ちます。摂取量の目安は適度な日光を浴びて体内でビタミンDがつくられることを踏まえて算出されています。
そのため日常的に日光を浴びている方はビタミンD3不足を必要以上に気にする必要はありませんが、紫外線量の少ない地域や季節、ビタミンD3の生成力が低下する閉経後の女性や高齢者、屋内で過ごすことが多い方やしっかり紫外線対策をされている方は不足する可能性があるため食事や日光浴、サプリメントから摂取することが大切です。
3. ビタミンK2
■特徴
ビタミンKは血液の凝固や骨の健康に重要な脂溶性ビタミンです。
自然界に存在するビタミンKには「ビタミンK1(フィロキノン)」と「ビタミンK2(メナキノン)」の2種類があり、どちらも体内で同じような働きをします。ビタミンK1は主に緑黄色野菜に含まれており、ビタミンK2 は微生物による生成や動物性食品に含まれています。ビタミンK2には、さらにいくつかの種類があり、代表的なものが動物性食品に含まれるメナキノン-4と納豆に含まれるメナキノン-7です。
ビタミンKが不足すると、血液がうまく固まらず出血が止まりにくくなります。また体内でのカルシウムの利用をうまくサポートできず、骨や心血管の健康リスクが高まるため注意が必要です。
■ビタミンK2の役割と期待できる効果
- 血液凝固
ビタミンK2は「止血のビタミン」と呼ばれていて、血液凝固因子の生成を助け、出血を防ぎます。ビタミンKが不足すると出血が止まりにくくなるため、鼻血が出やすくなったり、皮下出血(あざ)ができやすい場合はビタミンK2が不足している可能性があります。 - 骨の形成
ビタミンK2は、骨に存在するオステオカルシンを活性化して、カルシウムが骨に取り込まれるのを促進して、カルシウムが骨から出ていくのを抑制します。またコラーゲンの生成も促すため、骨の密度の維持にも役立ちます。メナキノン-4は骨粗しょう症の治療薬としても活用されています。 - 動脈硬化の予防
ビタミンK2は血管内にカルシウムが沈着するのを防ぎ、動脈の石灰化を抑制します。そのため動脈硬化のリスクを軽減して、心筋梗塞や脳梗塞など血管の健康維持も担っています。
■ビタミンK2が含まれている食品
ビタミンKの1日の摂取量の目安は約150μg(成人)といわれています。ビタミンK2を豊富に含む食品は以下の通りです。
- 緑黄色野菜(春菊、小松菜、ブロッコリー、キャベツ)
- 納豆
- 鶏肉
- さば
ビタミンK2は、血液の凝固や骨の健康維持、心血管疾患の予防に重要な役割を果たします。腸内でも合成されるため不足しにくいと考えられますが、女性ホルモンの低下によって骨密度は減少しやすくなります。若いうちから積極的に摂取して、丈夫な骨づくりと血管の健康維持を目指しましょう。
ビタミンK2をチェック4. ビタミンC
■特徴
ビタミンCはコラーゲンの合成に不可欠な抗酸化作用をもつ水溶性ビタミンです。
体内で合成できず、体内で貯蔵もされずに摂取しても数時間で体外へ排出されてしまうので、食事からのこまめな摂取が必要です。
ビタミンCはコラーゲンの合成や鉄分の吸収、免疫機能の強化、抗酸化作用として働くなど様々な役割をもっています。そのため不足すると、血管がもろくなる、肌のハリが低下する、貧血になる、感染症にかかりやすくなる、疲れやすくなるなどの症状が起こります。
■ビタミンCの役割と期待できる効果
- コラーゲンの生成
コラーゲンは皮膚や血管、軟骨などの構成成分で、細胞と細胞をつなげています。そのコラーゲンの合成にビタミンCは欠かせません。適切に摂取することでコラーゲンの不足を防ぎ、肌のハリや血管の弾力が維持されます。 - 抗酸化作用
過剰な活性酸素を抑制し、細胞の損傷や生活習慣病のリスクを軽減する効果が期待できます。 - 貧血予防
鉄分の吸収を助けることで貧血予防にも繋がります。特にビタミンB12や葉酸と共に摂取することで効果が高まります。 - ストレス対策
ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの合成にも関与します。
■ビタミンCが含まれている食品
ビタミンCの1日の摂取量の目安は100mg(成人)といわれています。ビタミンCを豊富に含む食品は以下の通りです。
- 野菜(ピーマン、パプリカ、じゃがいも、さつまいも、ケール、ブロッコリー)
- 果物(キウイフルーツ、いちご、柑橘類)
ビタミンCは水溶性で水に溶けやすく、熱に弱い性質があるため調理法によって減りやすいです。
野菜や果物はできるだけ生で食べたり、加熱が必要な場合はサッと熱を通すか煮汁ごと食べるのがおすすめです。じゃがいもやさつまいもは、デンプンが熱からビタミンCを守るため、ビタミンCの損失が少なくすみます。
ビタミンCは抗酸化作用、免疫機能の強化、コラーゲンの生成など多岐にわたる重要な役割を担っています。
また喫煙や精神的なストレスや睡眠不足、激しい運動をすることでビタミンCは大量に消費されていくため、ストレス社会を生きる私たちは日々の生活から適切な量をこまめに摂取することが大切です。
5. ビタミンB12
■特徴
ビタミンB12はビタミンB群の一種で、体内の酵素をサポートする補酵素として造血作用や神経機能に重要な役割をもつ水溶性ビタミンです。動物性食品に多く含まれ、体内で生成できないため、食事から摂取する必要があります。
ビタミンB12は、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンの合成を助けたり、神経機能の維持に働くため、不足すると悪性貧血や記憶力や集中力の低下につながります。
■ビタミンB12の役割と期待できる効果
- 貧血の予防
ビタミンB12は「赤いビタミン」と呼ばれ、葉酸とともに赤血球の生成を助けます。不足すると悪性貧血を引き起こす可能性があります。 - 神経機能の正常化
ビタミンB12は「末梢神経のビタミン」とも呼ばれ、末梢神経の傷を修復する働きがあります。そのため神経痛や認知症の予防にも役立ちます。 - 睡眠の質の向上
睡眠と覚醒のリズムに関わるメラトニンの生成を促進します。不規則な生活が続いている場合は、摂取することでこのリズムを正常化し良質な睡眠の向上につながります。
■ビタミンB12が含まれている食品
ビタミンB12の1日の摂取量の目安は2.4μg(成人)といわれています。ビタミンB12を豊富に含む食品は以下の通りです。
- 肉類のレバー
- 魚介類(さんま、イワシ、サバなど)
- 乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)
熱に比較的強い性質がありますが、酸化されるため食品を保存するときは密閉容器に入れることがお勧めです。
ビタミンB12は造血やDNA合成、神経機能の維持に必要な栄養素です。動物性の食品に含まれているため、菜食主義の方は不足しやすいです。バランスの良い食事を心掛けて健康な体を維持しましょう。
6. サプリメントでビタミンを効率よく摂取しよう
ビタミンは私たちの健康維持に不可欠な栄養素であり、特にビタミンD3、K2、C、B12は、それぞれ異なる役割を持ちながら相乗効果を発揮します。
ビタミンD3はカルシウムの吸収を助け、ビタミンK2と組み合わせることで骨の健康と心血管の健康に繋がります。抗酸化作用があるビタミンCは、コラーゲン生成を促進し、鉄の吸収を助けます。ビタミンB12は神経機能やDNA合成に不可欠な栄養素です。
これらのビタミンをバランスよく摂取することは、健康的な生活を送る上でとても重要です。 とはいえ、忙しい人にとっては習慣的に摂取することが難しいこともありますよね。バランスの良い食事を摂るのが難しい場合は、ビタミンのサプリメントを摂り入れるのがおすすめです。
サプリメントは、特定のビタミンを効率よく補う手軽な方法で、不足しがちな栄養素をバランス良く摂取できます。
例えば、ビタミンD3は日光に浴びる機会が少ないと不足しがちな栄養素ですし、ビタミンB12はベジタリアンやビーガンの人に特に不足しがちです。サプリメントを摂り入れることで、特定の栄養素をバランス良く補うことができ、結果的に健康サポートに繋げることができます。さらに、サプリメントは持ち運びがしやすく、忙しい日常生活の中でも手軽に摂取できるというメリットもあります。
「食生活が乱れている」「美容や健康に良い方法を試したい」このような人は、ぜひこの機会にサプリメントの活用を検討してみてください。
7. まとめ
ビタミンD3やK2、C、B12は、私たちの健康維持に欠かせない重要な栄養素です。ビタミンD3は骨と歯の健康、免疫機能強化、ビタミンK2は出血抑制や骨の健康をサポートします。ビタミンCはコラーゲン生成と抗酸化作用があり、ビタミンB12はエネルギー増強と心血管疾患のリスクを軽減する効果が期待できます。
これらのビタミンをバランス良く摂取するために、食生活に気を配りつつ、必要に応じてサプリメントを活用してみてください。
\ この記事を執筆いただきました /
栄養管理士
サプリメントアドバイザー
田中 千尋さん